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- フェスタサマーミューザKAWASAKI 2009
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2009.07.26 Sunday
今日はメチャ暑い中「ミューザ川崎シンフォニーホール」へ行ってきました。
★2009年7月26日 16:00開演 ミューザ川崎シンフォニーホール
ユベール・スダーン(指揮)
菊池洋子(ピアノ)
東京交響楽団
特別出演:川崎市立登戸小学校
【プログラム】
L.モーツァルト:おもちゃの交響曲ハ長調
モーツァルト:ピアノ協奏曲第27番変ロ長調K595
****休 憩****
モーツァルト:交響曲第41番ハ長調K551「ジュピター」
アンコール
・モーツァルト:「フィガロの結婚」序曲
1曲目の「おもちゃの交響曲」は当初ハイドンの作品とされていましたが20世紀になってからモーツァルトの父レオポルトの作品との説が有力となり、最近ではチロルの神父エトムント・アンゲラーの作品であるとの説まで出てきました。誰の作品であるにせよ聴いていてとても楽しい作品であることには違いないと思います。今日も聴いていてとても楽しかったです。そしておもちゃの楽器を演奏していたのは地元の小学校の児童8名でした。この日のために一所懸命練習したのだと思います。見事に役割を果たしておりました。終演後は会場からあたたかい拍手の嵐。アットホームな感じでとても良かったと思います。
2曲目の「ピアノ協奏曲第27番」はモーツァルトの最後のピアノ協奏曲で私の大好きな作品です。ピアノは今年良く聴いている菊池洋子さん。この天上の音楽を久々にナマで聴くことができると思いとても楽しみにしていました。確かに上手い演奏ではありましたが音色にもう少し透明感があればもっと良かったなぁ思いました。この曲に関しては17年前にナマで聴いたハイドシェックの名演奏が忘れられません。
最後の「ジュピター」はモーツァルトの最後の交響曲です。これがなかなか素晴らしい演奏でモーツァルトの作品の素晴らしさを堪能しました。
アンコールの「フィガロの結婚」序曲も良かったです。
実は今日の演奏会は12:30から公開リハーサルが1時間半ほどありそれもばっちり楽しんできました。リハーサルの順番は本番とは逆でアンコールの「フィガロの結婚」序曲からでした。音楽を作り上げていく様子を垣間見ることが出来てとても興味深かったです。
- 菊池洋子 モーツァルトピアノ・ソナタ全曲演奏会<全4回> 第4回
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2009.03.28 Saturday今日は紀尾井ホールへ表記コンサートに行ってまいりました。
【プログラム】(すべてモーツァルトです)
ロンドニ長調K485
ピアノ・ソナタ第5番ト長調K283
ピアノ・ソナタ第11番イ長調K331
****休 憩****
ピアノ・ソナタ第6番ニ長調K284
ピアノ・ソナタ第18番(旧17番)ニ長調K576
ピアノ・ソナタ第17番(旧16番)変ロ長調K570
※アンコール(これもモーツァルトです)
・ソナタ第11番より第3楽章「トルコ行進曲」
・ピアノのための小品K33
・ピアノソナタ第8番(旧9番)より第2楽章
今回も前半はWALTERモデルのレプリカのフォルテピアノ、後半は現代のSTEINWAYを使用。でも、今日は前半のフォルテピアノがとても良いと思いました。というかK283の演奏が素晴らしかったです。とてもおしゃべりなモーツァルトで、オペラの登場人物の会話のような感じで語りかけてくるような感じでした。
それ以上に後半のK570がすごく良かったです。この曲は最近発売されたCDにも収録されているくらいですから菊池さんも得意と見えて伸び伸びと演奏していました。
さらにそれ以上によかったのがアンコールの最後の曲。私の拙い文章力ではうまく表現できないので書くことができませんが、これには理屈抜きに感動しました。
以上で「モーツァルトピアノ・ソナタ全曲演奏会」がすべて終了。
全体的には演奏水準も高くとても満足することができました。
菊池さんの今後のご活躍に期待したいと思います。
これで「モーツァルトのピアノソナタ全曲をナマで聴く!」という私の願いが叶ったということでメデタシ、メデタシ。
- 菊池洋子 モーツァルトピアノ・ソナタ全曲演奏会<全4回> 第3回
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2009.03.07 Saturday今日は紀尾井ホールへ表記コンサートに行ってまいりました。
【プログラム】(すべてモーツァルトです)
ピアノ・ソナタ第15番(旧18番)ヘ長調K533/K494
ピアノ・ソナタ第12番ヘ長調K332
ピアノ・ソナタ第7番ハ長調K309
****休 憩****
幻想曲ハ短調K475
ピアノ・ソナタ第14番ハ短調K457
※アンコール(これもモーツァルトです)
・小葬送行進曲ハ短調K453a(マエストロ「対位法」氏の葬送行進曲)
・アレグロ変ロ長調K3
今日も前半はWALTERモデルのレプリカのフォルテピアノ、後半は現代のSTEINWAYを使用。菊池さんの調子は普通な感じで可もなく不可もなくといったところでしたが流石に光っているところも多々ありました。
フォルテピアノの音量は3回目ということもありさすがに慣れてきました(笑)
でも、アンコールでは小葬送行進曲をSTEINWAYで、メヌエットをフォルテピアノで弾き分けてましたがやっぱりその違いは歴然としてました。
- 菊池洋子 モーツァルトピアノ・ソナタ全曲演奏会<全4回> 第2回
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2009.02.21 Saturday今日は紀尾井ホールへ表記コンサートに行ってまいりました。
【プログラム】(すべてモーツァルトです)
ピアノ・ソナタ第2番ヘ長調K280
ピアノ・ソナタ第3番変ロ長調K281
ピアノ・ソナタ第4番変ホ長調K282
****休 憩****
アダージョロ短調K540
ピアノ・ソナタ第16(旧第15)番ハ長調K545
ピアノ・ソナタ第9(旧第8)番イ短調K310
※アンコール(これもモーツァルトです)
・グラス・ハーモニカのためのアダージョハ長調K356
実は前回は初回の緊張感からか体調が悪かったからのかわかりませんが調子はあまり良くなかったように感じたのですが今日は絶好調だったように思います。
今回も前半はWALTERモデルのレプリカのフォルテピアノ、後半は現代のSTEINWAYを使用していました。
前半は舞台袖へ一度も下がることなく3曲を一気に弾きました。
前回はあまり詳しく書きませんでしたが菊池さんの演奏は同じテーマが繰り返される際には決して同じようには弾きません。
基本的には一度目は楽譜通りにオーソドックスに弾いて2回目は装飾音を付けたりルバートを駆使したりして表情を変えてきます。
初めからそういう風に弾こうと決めているのかその場のひらめきでそう弾いているかはよくわかりませんが、調子の良い時はそれがとても自然な流れになっていてとても楽しむことができるのですが調子が今一つの時には恣意的というのか、なにか一つの癖のように感じてしまいます。
でも、今日はとても調子が良かったと見えて前半の3曲は自然な流れでモーツァルトの愉悦感が十分に表現されていましたし、ご自身がモーツァルトの音楽の森の中を散策するのを楽しんでいるかのようでした。
前回も書きましたが今日もやっぱりフォルテピアノの音量不足はものすごく感じました。演奏が素晴らしかっただけにかなり損をしているような気がしました。
その点、後半では現代のピアノということもありとても素晴らしかったです。特に最後のK310は感動的でした。この曲には菊池さん自身の二年半前の録音があるのですが今日の演奏とは雲泥の差があったように思います。
アンコールのアダージョも素晴らしく今日はモーツァルトの音楽を心ゆくまで堪能しました。
追記:写真は先月発売された菊池さんの新譜のジャケット写真です。レコ芸の3月号で特選に選ばれています。
- 都響プロムナードコンサートNo.331
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2009.01.31 Saturday今日はサントリーホールへコンサートに行ってまいりました。
【プログラム】
モーツァルト:歌劇「ドン・ジョヴァンニ」序曲k.527
モーツァルト:ピアノ協奏曲第26番ニ長調「戴冠式」k.537
****休 憩****
ベートーヴェン:交響曲第6番ヘ長調「田園」作品68
※アンコール
・モーツァルト:ディベルティメント K.136より第1楽章
HKグルーバー(指揮)
菊池洋子(ピアノ)
HKグルーバーのことは今まで全く知りませんでしたがパンフレットの解説によると作曲家、指揮者、シャンソニエ、コントラバス奏者と多才なようです。
最初の「ドン・ジョヴァンニ」序曲はなかなかの演奏でオケも最初からよく鳴っていました。
2番目の「戴冠式」のソリストは先週リサイタルを聴いた菊池洋子さんです。
これもオケ、ソリストともに素晴らしくとても楽しむことができました。
「戴冠式」は私の大好きな曲の一つで今年9月にはハイドシェックが名古屋公演で弾く予定です。本当に行きたい公演なのですが場所が名古屋でしかも平日のため無理だと思いますのでビクター盤のCDで我慢します(関東でも弾いてくれないかなぁ)。
後半はメインプロのベートーヴェンの「田園」。
でもこの演奏は???。これ以上は書くのをやめときます(笑)
でもアンコールのディベルティメントは愉悦感たっぷりの素晴らしい演奏でした。
もしかしたら今日のベスト演奏だったような気がします。
やっぱり音楽はナマがいいなぁと改めて思いました。
- 菊池洋子 モーツァルトピアノ・ソナタ全曲演奏会<全4回> 第1回
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2009.01.24 Saturday今日は今年初めてのコンサートに行ってまいりました。
昨年はベートーヴェン一色のコンサートが多かったので昨年秋頃から無性にモーツァルトのそれもピアノ作品をナマで聴きたくなり色々と捜索した結果、菊池洋子さんが1月から3月にかけて紀尾井ホールでピアノ・ソナタ全曲演奏会を行うとのことでこれに決めました。今日は全4回行われる演奏会の第1回でした。本当はハイドシェックの演奏で聴きたいのですがソナタ全曲は無理っぽいので・・・。
ハイドシェックといえば今年の9月に紀尾井ホールでコンサートが予定されており今のうちにたくさん行っておけばどの座席がベストかを探ることもできます(笑)
菊池さんは2002年のザルツブルクで行われた第8回モーツァルト国際コンクールに日本人で初めて優勝されているのですがその頃から私も注目していて過去にも何度かコンサートに足を運んだことがあります。
【プログラム】(すべてモーツァルトです)
ピアノ・ソナタ第1番ハ長調K279
幻想曲ニ短調K397
ピアノ・ソナタ第8(旧第9)番ニ長調K311
****休 憩****
ロンドイ短調K511
ピアノ・ソナタ第10番ハ長調K330
ピアノ・ソナタ第13番変ロ長調K333
※アンコール(これもモーツァルトです)
・トルコ行進曲
・ジーグト長調K574
菊池さんはスラッとした長身(174cmだそうです)で美しい方なので舞台映えがします。
コンサートも工夫が凝らされていて前半はWALTERモデルのレプリカのフォルテピアノ、後半は現代のSTEINWAYを使用して見事に弾き分けていました。
菊池さんご自身の説明によればフォルテピアノと現代のピアノとの違いは大きさはもちろん鍵盤も68鍵しかなく、幅も狭く、タッチが軽く、色も白黒が逆であるとのこと。
さらにペダルは足踏み式ではなく膝で押し上げる方式で、音色も音域ごとに異なりピッチもA=420と低めになっているそうです。
そのフォルテピアノの音なんですが私は前の方で聴いていたのであまり問題はなかったのですがやはり音量が不足している感じがしてコンサートホールではちょっと厳しいかなと思いました。
それでも音質そのものは温かくなかなか魅力的な音でサロンコンサートなんかで聴いたらとても良いのではないかと思いました。
菊池さんの演奏はさすがにザルツブルクで認められただけのことはあり音色も美しく時折ハッとさせられるような表情もあってとても楽しむことができました。
あと3回の演奏会も行く予定にしています。さらにモーツァルトの協奏曲も何度か予定されているとのことですので今年の前半は菊池さんの演奏会が中心になりそうです。